気密測定


なぜ気密測定が大切なのでしょう

  1. 家を長持ちさせる
    柱・構造材を水分(内部結露)から守って家を長持ちさせるために必要です。
    結露は壁内で起きても気づきにくく、カビや腐朽菌で木材が傷み深刻な被害を招きます。
  2. 省エネで快適に暮らす
    せっかく高性能の断熱材を入れても気密性能が悪いと室内の空気が外に逃げてしまいその分の外気が隙間から入り込んできます。
    冬場であればなんかスース―寒い部屋がある、夏場であればカビの生えやすい場所が出てくるなどなどの症状が現れます。
  3. 気密は測ってみなければわからない
    気密処理の作業は家の床下から、2階の小屋裏まで外気と接する面全てが対象になりますのですごい手間のかかる作業を必要とします。
    これらは全て大工さんの手作業によるものなのでミスが無いとは限りません。
    ウレタン吹付の場合でも、一見ウレタンで全ておおわれているように見えても、吹付のムラがあると、中がスカスカで外気がスース―入ってくるという事もあります。
    ですので、まだ手直しができる段階で中間検査として気密測定を行い、気密漏れ箇所を補修しておくことが重要になります。

気密測定ってどうやるの?

「気密測定(きみつそくてい)」とは、家にどれくらいの“すき間”があるかを調べるための検査です。

家の窓やドアをすべて閉めた状態で、専用の機械を使って室内の空気を外に送り出し、どれくらい空気が漏れるかを測定します。

このときに得られる「C値(シーチ)」という数値が、気密性の目安になります。
C値が小さいほど、すき間の少ない“高気密な住宅”ということになります。
C値は気密測定器で測定した家全体の隙間面積(㎠)を床面積(㎡)で割った値です。
C値1.0以下であれば高気密と言えます。

例えば一般的な床面積100㎡(約30坪)の家の場合で説明しましょう。


C値1.0の場合:[高気密住宅]

相当隙間面積=100㎠でC値1.0になります。

家全体の隙間が名刺2枚分に相当します。


C値0.5の場合:[超高気密住宅]

相当隙間面積 = 50㎠です

家全体の隙間が名刺1枚分に相当します。


C値0.2の場合:[超超高気密住宅]


相当隙間面積 = 20㎠です

家全体の隙間が500円玉4枚分に相当します。


気密処理のポイント

現在建てられる住宅は基本的に下記のような気密処理が行われますのでしっかり施工されればC値1.0くらいの性能は出るようになっています。

  1.  気密シート・気密テープの施工
    壁や天井の断熱材の内側に気密シートを張り、シートの継ぎ目や配線まわりには気密テープをしっかり貼って、空気が漏れないようにします。
  2.  配管・配線まわりの処理
    コンセントボックス、換気ダクト、給排水管などのまわりには、発泡ウレタンや気密パッキンを使ってすき間を塞ぎます。
    小さな穴でも空気漏れの原因になるため、配線貫通部の処理が重要です。
  3.  サッシ(窓)と開口部の気密
    サッシまわりの取り合い部分には、ウレタン吹付け+防水・気密テープで気密処理を行います。
  4. 断熱材の丁寧な施工
    壁や天井の断熱材が隙間なく充填されているか、浮きやヨレがないかをチェックします。
    断熱と気密はセットで機能するため、断熱材の施工精度も気密に直結します。
  5.  床下・基礎との取り合い処理
    床断熱の場合、土台まわりの気流止めや基礎と土台の接合部のコーキング処理が重要です。
    基礎断熱の場合は、基礎の外周部分と土台の隙間を基礎パッキンでもれなく取り囲みます。

気密について理解を深めるための参考サイト

日本住環境株式会社のブログ

いつも勉強させていただいています。
住宅の気密と換気の重要性についてたくさんの記事と動画配信で情報発信されています。
たくさんある記事の中からこれを読めば気密に関して基本的な記事をセレクトしました。


気密測定は住まいるワークスにお任せください。

IBECの気密測定技能者従事事業所に認定されています。

最新の気密測定器Dolphin2で気密測定を行います。

気密測定よろこんでお受けします。